夜などに「インターネットの速度が遅い」とか
「オンラインゲームや動画配信サービスがつながりにくい」といった
不満を感じたことはありませんか。
インターネットが遅くなるのは、交通量が多い道路が渋滞しているような状態の時です。
「IPv4 over IPv6」は、その渋滞を避ける道路のようなもの。
従来とは別の混雑しにくい設備を使って、インターネットに接続できる技術です。
WAKWAKでは対象の接続サービスを契約していれば、
「IPv4 over IPv6」に対応した回線自動判別機能のあるルータを設置するだけで、追加料金なしで「IPv4 over IPv6」をご利用いただけます。
ぜひご検討ください。
ここでは「IPv4 over IPv6」の仕組みや導入することで
どんなメリットがあるかを解説します。
「IPv4 over IPv6」は、Webサイトなどを混雑しにくい設備で利用できる技術です。まずはIPv4とIPv6について簡単に説明します。
IPとはインターネットプロトコルの略。インターネットに接続されたコンピュータ同士がデータをやりとりするための通信手順を定めたものです。IPv4とIPv6の「v4」と「v6」は、それぞれ「バージョン4」と「バージョン6」を意味しています。
インターネットでは通信相手を特定するのに、インターネット上の住所にあたるIPアドレスを使います。IPv4のIPアドレスは、0か1の値をとる1桁の値(ビット)を32個並べたもので表され、IPアドレスの上限は2の32乗=約43億個です。IPv4が作られた1980年初頭はこれだけあれば十分だと考えられていましたが、世界的なインターネット人口の増加で、IPアドレスが足りなくなってしまいました。
そこで1990年代後半に新たに作られたのがIPv6です。IPv6のIPアドレスは128ビットで表現され、IPアドレス総数は2の128乗=約340澗(かん)個。これにより、IPアドレス枯渇の問題が解消され、パソコンだけでなくスマートフォンや家電などさまざまな機器にIPアドレスを割り当てられるようになりました。
インターネットにアクセスするときは、フレッツ網などを介してプロバイダに接続しますが、IPv4とIPv6ではプロバイダへの接続方式も違います。
IPv4による接続方式は、PPPoEと呼ばれます。現在の主流の方式なので利用者が多く、混雑して遅くなることもあります。
IPv6による接続方式は、PPPoEも使えますが、IPoEという別の方式を使うこともできます。IPoE方式は接続設備も大容量なので、混雑しにくい通信が期待できます。
2種類の接続方式について、もう少し詳しく説明します。
PPPoEは、「Point to Point Protocol over Ethernet」の略です。かつて電話回線を使ったダイヤルアップ接続に使われていたPPPプロトコルという通信ルールを、一般的なLANの規格であるイーサネットでも使えるように拡張しました。PPPoE方式は、IPv4にもIPv6にも対応しています。
PPPoE方式では、フレッツ網とプロバイダを接続するポイントに、ネットワーク終端装置が置かれます。ネットワーク終端装置はプロバイダごとに用意されますが、1つのネットワーク終端装置に収容できるセッション数が決められているので、トラフィックが増えるとここがボトルネックになり、通信速度が遅くなってしまいます。
IPoEは、「IP over Ethernet」の略です。PPPoE方式との大きな違いは、ネットワーク終端装置ではなくゲートウェイルータという中継設備を使うこと。ゲートウェイルータはセッションの概念がなく、輻輳(ふくそう)※が起こりにくく、混雑しにくい設備で通信ができます。
IPoE方式はIPv6のみに対応しているので、「IPv6=IPoE」ととらえられやすく、「IPv6で接続すると通信速度が速くなる」といわれますが、それはIPoE方式で接続した場合に限られます。IPv6へはPPPoE方式で接続することもできます。
※回線にアクセスが集中すること
現在のインターネットは、IPv4とIPv6が混在している状態です。大手の動画配信サービスをはじめ、IPv6に対応しているサービスやアプリケーションは増えていますが、IPv4だけを前提に作られたコンテンツも多く、完全にIPv6の環境に移行するには、まだ時間がかかります。
インターネットへの接続方式はプロバイダが提供する接続サービスによって違います。たとえば、IPv4接続にもIPv6接続にもPPPoE方式を使うサービスもあります。最近増えているのは、IPv4に接続するときはPPPoE方式を使い、IPv6に接続するときはIPoE方式を使うサービスです。この場合、IPv6への接続は混雑しにくいですが、IPv4への接続では遅延が発生することがあります。
「IPv4 over IPv6」は、IPv4への接続でもIPv6と同じIPoE方式でインターネット通信ができるようにした技術です。利用するコンテンツがIPv4かIPv6を問わず、混雑しにくい通信環境を利用できるのが特長です。
インターネットではパケットと呼ばれるデータのかたまりをやりとりしますが、IPv4はIPoE方式に対応していないので、そのままではIPv6接続用の設備を通れません。そこで、IPv4パケットをIPv6パケットに見せかける「カプセル化」という技術を使って、IPoE方式で接続します。カプセル化とは、パケットを小包にたとえるなら、IPv4の住所が書かれた小包を再度包みなおして、IPv6の住所を書いて送るようなイメージです。
「IPv4 over IPv6」のメリットには、次の3点があげられます。
メリット1混雑しにくい
通信環境
メリット2設定が
簡単
メリット3WAKWAKでは
追加料金なし
「IPv4 over IPv6」 を利用すると、IPv6の通信はもちろん、IPv4の通信でもIPoE方式でインターネットに接続することができます。インターネットの混雑は、PPPoE方式で経由するネットワーク終端装置がボトルネックとなっていることが多いため、ここを迂回できるIPoE方式では混雑しにくい通信が期待できます。混雑する夜間などにインターネットの速度が低下してストレスを感じている方、映画やゲーム、テレワークなどを快適に利用したい方は、ぜひご検討ください。
市販ルータの多くには、「インターネット回線自動判別機能」が搭載されています。お手持ちのルータが「IPv4 over IPv6」の回線自動判別機能に対応していれば、LANケーブルで回線終端装置やホームゲートウェイとつなぐだけで回線状況を自動判定し、「IPv4 over IPv6」の設定が自動的におこなわれます。難しい設定はなく、簡単に導入できます。
WAKWAKでは 、[IPv6接続機能]を接続サービスコースの月額基本料金に含むサービスとして提供しています。そのため追加料金なしで、「IPv4 over IPv6」をご利用いただけます。
※「IPv4 over IPv6」に対応したルータや対象接続サービスコースをご利用いただく必要があります。
WAKWAKで「IPv4 over IPv6」をご利用いただく場合、「フレッツ・v6オプション」に対応した「フレッツ光」回線、もしくは「光コラボレーションモデルによる光アクセスサービス」を利用している必要があります。
なお、[WAKWAK光 with フレッツ クロス]、[WAKWAK光 クロス]、2017年12月1日以降に[WAKWAK光with フレッツII] 、[WAKWAK for マンション全戸光(利用者向け)] をお申込いただいたお客様、および2018年6月1日以降に [WAKWAK ドコモ光] をお申込いただいたお客様につきましては、[IPv6接続機能] があらかじめ含まれておりますので、新規お申込は不要です。
それ以外の対象接続サービスをご利用中のお客様は、「オンライン会員サポート」にログインし、 [IPv6接続機能]をお申込ください。お手続きには「フレッツ光」回線または「光コラボレーションモデル」による光アクセスサービス(光回線)のお客様ID・アクセスキーなどの情報が必要です。ご不明な場合は、光回線の提供元にお問い合わせください。
お申込後、お客様のWAKWAK[基本メールアドレス] に[IPv6接続機能] 設定完了のお知らせが届きましたらご利用開始となります。
※対象となる接続サービスコースや提供条件については、「対象接続サービスコース」・「提供条件」をご確認ください。
「IPv6接続機能」を利用したIPoE方式のIPv6接続とDS-Lite方式のIPv4 over IPv6接続でインターネットをご利用いただくサービスとなります。(PPPoE方式は利用できません)。ご利用いただくには、NTT東日本・NTT西日本のホームゲートウェイまたは「IPv4 over IPv6」に対応した通信機器が必要となります。
「IPv4 over IPv6」をご利用いただくには、別途「IPv4 over IPv6」に対応した通信機器が必要です。NTT東日本・NTT西日本のホームゲートウェイのみではご利用いただけませんのでご注意ください。
「IPv4 over IPv6」に対応した通信機器一覧はこちらをご確認ください。
※WAKWAKでは「IPv4 over IPv6」に対応した通信機器のレンタル提供はしておりません。
※WAKWAKでは通信機器のサポートは行っておりません。通信機器の設置、ご利用方法につきましては、メーカー等にお問い合わせください。